子供たちをよく観察すれば分かります。今どきの中高生は、他の生徒の学習を妨害するのに全力を注いでいます。電車の中で、高校生たちが「TPPに参加すべきか否か」とか「プーチンの対日外交はどうなるだろうか」とか、そんな話しているの聞いたことあります?ないでしょう?いや、すればいいと思うんですよ。良く分かんなくても。TPPって、あれって農業がやばいんじゃないの、とか。いや、お前はわかってないよ。国際競争力のない産業分野は淘汰されるしかないんだよ、とか。そういう話したってよさそうじゃないですか?でも、絶対しない。子供同士で話すときに、それが少しでも学校の成績の向上にかかわるような話題は絶対に選ばない。アニメの話とか、アイドルの話とか、そういうのはいいんです。いくらトリヴィアルな知識を披瀝してもかまわない。成績に関係ないから。成績に全く関係がないことがわかっているトピックについてなら、子供たちは異常に能弁になる。逆に、その話題に触れることによって、自分の周りの子供たちの成績がちょっとでも上がりそうな話題は徹底的に回避する。文学の話もしない。それを聞いた友だちの国語の成績が上がるかも知れないから。歴史の話もしない。世界史の成績が上がるかも知れないから。政治の話もしない。政経の成績が上がるかも知れないから。まわりの子供の学力が上がりそうなことは絶対に話さない。これはもう、日本の子供たち全員に深く深く内面化した習慣です。嘘だと思うなら、町中でおしゃべりしている中高生のそばににじり寄って、彼らがどんな話をしているか聞いてみてください。内田センセが中学校でSFファンクラブやってた時、他の子の学力が上がりそうもないからSFの話してたのかね(笑)